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「快適」と「省エネ」を両立するパッシブデザイン住宅を徹底解説

「快適」と「省エネ」を両立するパッシブデザイン住宅を徹底解説

自然のエネルギーを使って快適に、そしてエコライフも実現できる「省エネ」や、「再生可能エネルギー」への関心が高まっています。中でも地球への負担を減らし、自然の力を活かした住まいとして注目を集めているのが、パッシブデザイン住宅です。

 

この自然の力を制御するのではなく、生活の中に無理なく取り込むパッシブデザインについて、どのくらい知っていますか?

 

今回は「快適」と「省エネ」を両立するパッシブデザイン住宅の魅力について、詳しく解説します。

「パッシブデザイン」って何?

「快適」と「省エネ」を両立するパッシブデザイン住宅を徹底解説

「パッシブ(passive)」とは、英語で「受動的な、受け身の」といった意味がある言葉。パッシブデザインとは、太陽の熱や光・風といった自然のエネルギーを、日常の暮らしの中で利用する設計手法をあらわします。

 

たとえば広くとった軒や庇も、パッシブデザインの手法のひとつ。夏は直射日光を遮る一方で、冬は部屋の奥まで差し込む柔らかな日光を取り込み、室温を快適に保ちます。冷暖房の効率がよくなるため、節電効果も期待できるでしょう。

 

また室内に風の通り道をつくることで、家中を新鮮な空気がくまなく循環。風通しがよくなることで結露やカビを防ぎ、部屋ごとの温度のムラをなくすことにもつながります。

 

このように自然の力を上手く利用する設計の工夫で、「快適」と「省エネ」の両方を叶えるのが、パッシブデザインです。

「パッシブデザイン」を取り入れた住まい

「快適」と「省エネ」を両立するパッシブデザイン住宅を徹底解説

パッシブデザインのポイントは、住まいのデザインや性能を工夫して、自然の力を無理なく活かすこと。日光や風といった自然のエネルギーをうまく住まいに取り入れるには、断熱性をはじめとする基本的な性能が欠かせません。

 

パッシブデザイン住宅に欠かせない、4つの要素を見ていきましょう。

 

●断熱性

自然の力を活かすには、住まいを構成する「壁・床・天井・窓」の断熱性が欠かせません。年間を通して外気温の影響を受けずに、一定の室温を保てる環境があってこそ、パッシブデザインはより効果を発揮できます。

 

光を取り込む吹き抜けや、開放感のために間仕切を極力減らした間取りも、高い断熱性があってこそ叶うのです。

 

●日射遮蔽

暑い夏に窓から入ってくる熱の65%は、日差しによるものだといわれています。外気温に左右されず室内で快適に過ごすには、窓から差し込む日差しを抑えるのも大切なポイント。一方、冬は夏に比べて太陽が低い位置で移動するため、部屋の奥にまで日光が届きやすいです。

 

夏の強い日差しを効果的に遮るには、断熱・遮熱効果の高い窓に加え、軒や庇を配置するのがおすすめです。日光の差し込む角度を計算して軒や庇を設置すれば、夏の直射日光を効果的に遮り、室内の温度上昇を防げます。

 

さらに冬は軒や庇に遮られることなく、あたたかな日光が部屋の奥にまで差し込むため、年間を通じて室内を明るく快適な空間に整えます。

●自然風の利用

室内を自然と風が通り抜ける家にするためには、風の流れを考えた間取りや窓の設計が大切です。

 

目には見えませんが、窓を締め切った室内の空気には、ほこりなどのハウスダストが多く含まれています。放っておくとアレルギー疾患やシックハウス症候群といった、健康への影響も懸念されるため、換気性能は家族の健康を守るためにも欠かせません。

 

さらに空気には、冷えると重くなって下に溜まりやすく、暖まると軽くなって上昇するという性質があります。この特性を活かし、パッシブデザイン住宅で多く取り入れているのが、温度差による自然換気です。

 

住まいの中を風が効果的に通り抜けるように、低い場所と高い場所のそれぞれに窓を設置。暖まった空気が上部から自然と換気されるように工夫します。

 

この温度差による自然換気の仕組みは、気温が上がり熱も溜まりやすくなる夏に、特に優れた換気効果を発揮します。さらに吹き抜けを設置すれば、採光と通風の両方の効果を高め、よりパッシブデザインの魅力を実感できます。

 

●自然光の利用

緻密な採光計画をはじめ、たっぷりと光を取り込む吹き抜けや天窓を設置すれば、自然光だけでも十分快適な空間がつくれます。

 

昼間の照明に頼る時間を減らせば、省エネにつながるだけでなく、夏は太陽の出ている時間が長く冬は早く暗くなるなど、時間の流れや季節の変化も実感しやすくなるでしょう。

 

自然光を多く取り入れた空間は、明るさと開放感から気分も快活になりやすく、快適な住み心地を感じます。年間を通じていつでも快適に暮らせる住まいのために、自然のエネルギーを取り入れるパッシブデザインは、今後も注目される家づくりです。

三重の環境特性に合わせて設計する

「快適」と「省エネ」を両立するパッシブデザイン住宅を徹底解説

1日の日射量や日照時間、風向きや風量などの自然環境は、その土地の気候風土・地形によって大きく変わります。だからこそパッシブデザイン住宅を建てるときには、気象庁の集計データや、建築予定地域で計測した日照や風のデータを集め、読み解いていくことが重要です。

●日射量・日照時間を考える

パッシブ設計をするうえで特に注意深く考えたいのが、地域ごとの日射量や日照時間の違いです。

日照時間が長くなる夏は、どの地域でも日差しを遮る工夫が必要です。一方で北海道や東北地方などの降雪地帯と、雪の降らない温暖な地域とでは、冬の日照時間の差は大きく異なります。

年間を通して日照が多い地域では、冬場のぽかぽかとした日射を利用した暖房がとても効果的です。しかし冬の日照が少ない地域では、他の方法で暖房を考えた方がよいでしょう。

●風向き・風速を考える

季節ごとの風向き・風速の傾向をあらわした「風配図」からは、その地域特有の季節風の様子がわかります。風が吹いてくる方角に意識すれば、季節風の影響を抑えられ、風通しの良い間取りが叶います。

風速は設置する窓の大きさにも関係します。風の入り口を小さくして出口を大きくすれば、通り抜ける風は勢いが増し、反対に入り口を大きく出口を小さくすれば、穏やかな風が通り抜けます。

このように地域の気象条件や地形の特徴を知り、その土地ならではの風土を活かした設計をするのが、心地よく快適な住まいを実現する秘訣です。

三重でお家を建てるならHARMONY

「快適」と「省エネ」を両立するパッシブデザイン住宅を徹底解説

三重県は、南北に細長い県。同じ三重県内であっても、海沿いの温暖な地域があったり、冬季にかなりの積雪が見られる山地があったりと、地域によって気象条件の違いが色濃くあらわれます。

 

三重県で快適性と省エネ性を両立させた住まいを建てるには、地域ごとに適切な間取りや設備を選択しなければなりません。HARMONYは三重という地域の特性や自然環境、敷地の条件などを読み解き、家としての機能を最大限発揮する性能のデザインを積極的に行っています。

 

三重県内で自然素材にこだわった住宅を手掛けるHARMONYでは、パッシブデザインの魅力や自然素材の良さを身近に体感していただくための見学会を開催中です。モデルハウスのご見学はもちろん、現地での完成見学会も定期的に開催していますので、三重県でマイホームの新築を検討中の方は、ぜひお気軽にご来場ください。

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