2024.8.13 Tue
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夏本番!家電の使い方を知って節電する3つのコツ!
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気温が上がり、夏が本格化するにつれて気になるのが、電気代。エアコンに頼りたくても、値上がりが続く電気代を気にして、つい我慢してしまうという声も聞かれます。
危険な熱中症を防ぐためにも、夏場は適切なエアコンの使用が欠かせません。電気代がかかるからといって我慢せず、賢く節電しながら上手に家電を使う工夫が大切です。
今回は家電の使い方を意識して、無理せず節電につなげる3つのコツを紹介します。
なぜ電気代は値上がりしているのか?
電気代の値上がりには、主に3つの理由があげられます。
- 燃料費の高騰
- 国内の電力供給不足
- 再生可能エネルギー賦課金(ふかきん)の値上げ
値上がりの理由としてまずあげられるのは、燃料費の高騰です。石油や液化天然ガスをはじめとする燃料資源の世界的な価格高騰により、日本の電力発電にかかる燃料費も上昇しました。
2011年の東日本大震災以降、日本はごく一部を除いて各地の原子力発電所の稼働を停止。代わりに増やされたのが、火力発電です。今や日本の化石燃料への依存度は80%を超えており、燃料価格の高騰がダイレクトに電気料金に反映されやすくなっています。
また高まる電力需要に対処するため、電力会社が単価を上げたこと。さらには再生可能エネルギー賦課金(以下、再エネ賦課金)の値上げも、電気代の値上がりに直接影響しています。
再エネ賦課金とは、太陽光発電や水力・風力発電といった「再生可能エネルギー」の普及に使われる費用のこと。各家庭から電気料金と共に、毎月徴収されています。
電気代=基本料金+電力量料金+再エネ賦課金 |
2023年度は、再エネ賦課金は1kWhあたり1.40円の負担でした。しかし2024年度は、1kWhあたり3.49円と大幅に増加。一般世帯の電力使用量(400kWh)で計算すると、月額1,396円、年額16,752円も負担が増しています。
電気代の値上がりによる負担を少しでも軽くするためにも、日頃から節電への取り組みが大切です。
家電の使い方で賢く節電する3つのコツ
日常的に使う家電は、使い方を少し変えるだけで節電効果が期待できます。家庭での消費電力が特に高い家電は、「エアコン・冷蔵庫・照明」の3つです。
<家庭における、夏場の1日あたりの電力消費割合>
1位:エアコン | 34.2% |
2位:冷蔵庫 | 17.8% |
3位:照明 | 9.6% |
参考 | 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「家庭でできる省エネ」
節電効果を高める、家電の使い方の3つのコツを紹介します。
エアコンの設定を工夫する
エアコンを使いながら節電するなら、次の3つの設定がおすすめです。
- 風量を「自動」にする
- 風向きは「水平」にする
- 冷房の設定温度は「室温28℃」を目安にする
エアコンは最大風量で運転をはじめることが多く、電力を使いすぎるのではと感じるかもしれません。しかし電気代を気にして風量を弱めると室温の調節に時間がかかり、かえって消費電力が増えてしまうことも。効率良くエアコンを運転させるためにも、風量は「自動」で設定してください。
また、エアコンは天井付近に設置する室内機で室温を感知しているため、温度ムラがあると室温を正しく測れません。室内をエアコンの風が循環しやすいように、風向きは水平に設定するのがおすすめです。
さらに夏場は冷房の設定温度を1℃高くすると、約13%節電できるといわれています。ただし環境省が推奨する、適切な室温は「28℃」です。体感温度は人によって異なるため、それぞれの体調を気にかけながら「室温28℃」を心がけてください。
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎない
冷蔵庫は、庫内に冷気を循環させて食材を冷やします。食材を詰め込みすぎると、冷気の循環を妨げてしまうため、効率良く運転ができません。
冷蔵庫にものを詰め込んだ場合と、量を半分に減らした場合で比較すると、年間43.84kWhの節電につながり、約1,360円も節約可能です。
冷蔵庫の中も整理・整頓を心がけ、使いきれなかった食材は、賞味期限内に必ず使いきってください。また常温保存できるものや未開封の缶詰・びん詰は、冷蔵庫ではなくパントリーで保管するなど、ものを入れすぎない工夫が大切です。
照明をLEDに変更する
毎日使う照明は、消費電力が低いLEDに変更するのが効果的です。
電球型のLEDライトは、一般的な電球に比べて約85%も消費電力が低く、約40倍長持ちするといわれています。一般的な白熱灯からLEDへ変更するだけでも、電球型のLEDランプで年間約2,883円、LEDシーリングライトで年間約2,108円の節約が可能です。
長寿命なLEDは電球交換の手間が省けますし、照明交換による落下事故などのリスクも防げます。節電に効果的なだけでなく、安全面からも、LEDの使用はおすすめです。
高性能住宅が節電に欠かせない3つの理由
電気代を抑えるために家電の使い方を工夫しても、住宅の性能が低ければ、節電効果は十分に発揮できません。なぜ住宅性能が節電に欠かせないのか、理由を詳しく解説します。
外気温の影響を受けにくい
エアコンで室温を調節しても、外気温の影響を受けてしまえば、効果は十分に発揮できません。夏は室温が高く、冬は冷え込みやすいため、エアコンを稼働させる機会も増え電力消費が大きくなってしまいます。さらに室内と室外の気温差で結露が発生し、カビも増殖しやすいです。
一方住宅の断熱性能が高ければ、外気温の影響を受けにくくなり、室温を一定に保てます。温度差による結露を防いでカビの発生を抑えるだけでなく、エアコンの運転効率も上がって、節電効果が高くなるのです。
室内の温度ムラが少ない
高性能住宅は、断熱性だけでなく通気性にも優れているため、室内の温度ムラが少なくなります。通気性を高めるには、対角線上に窓を配置する、1階と2階に通風路を確保するなど、住まいに合わせた工夫が必要です。
通気性を高めて室内の温度ムラが少なくなれば、冷暖房の効率も上がり、一層の節電効果が期待できます。
部屋ごとの温度差が小さい
断熱性能の高い家は、部屋ごとの温度差が小さいです。部屋ごとにエアコンを運転させずに少ない台数で室温を調整できるので、節電につながります。
冬に起こりやすいヒートショックは、急激な温度差による血管の収縮が原因で起こる疾患です。たとえば寒い脱衣場から急に熱い湯舟に入ったり、暖かいリビングから寒い廊下へ出たりしたときに起こります。冬場の冷え込みを防ぐために、脱衣場にポータブルタイプの暖房を持ち込むケースもありますが、高性能住宅ならその必要はありません。
高性能住宅はヒートショックのリスクを防ぐだけでなく、新しく暖房器具を増やす必要もないので、年間を通して節電につながりやすいです。
こだわりの高性能住宅はHARMONYにおまかせください
最高気温を更新し続ける日本の夏を快適に過ごすためには、適切なエアコンの使用が不可欠です。家電の使い方を意識しつつ、住まいの性能を高めれば、さらに節電効果も期待できます。
高性能住宅にこだわるHARMONYでは、「外断熱」と「内断熱」、それぞれのメリットを備えた「付加断熱」を採用。ZEH・省エネ基準レベルも取得し、三重県内に特化した地域密着型で、長く快適に住み続けられる高性能住宅を提供しています。
三重県でマイホームの新築を計画中で、節電やエコな生活が気になる方は、お気軽にご相談ください。
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