2025.11.06 木
洗面台の考え方
こんにちは。スタッフ濵野です。
今回は洗面について紹介いたします。
毎日使う場所だからこそ、「高さ・収納・動線・照明」の4点を整えるだけで
使い心地が大きく変わります。
まず高さは家族の身長に合わせるのが基本。
大人中心なら85cm前後、子どもも使うなら80cm前後を目安にし、鏡は目線より少し下に来るようにすると、髭剃りやメイクがしやすくなります。
収納は“出しっぱなしゼロ”を目標に、毎日使う物はミラー裏、ストックは足元引き出しへ。
縦長ボトルがあるなら深めの引き出しを1段用意すると散らかりません。
配置は暮らし方で選びましょう。
玄関近くに独立洗面を置けば「ただいま手洗い」が習慣化し、
脱衣室内なら入浴や洗濯の動線がスムーズ。
来客が多いご家庭は脱衣室と分けると、プライバシーを守りながら気持ちよく使えます。
照明は顔に影をつくらないことが大切です。
縦2灯や面発光タイプだと表情が均一に見え、三面鏡なら横顔も整えやすくなります。
ボウルは一体成形や縁が立ち上がった形が掃除しやすく、飛び跳ねを抑えるならハイバックと泡沫水栓の組み合わせがおすすめ。
デザイン重視でベッセル(置き型)を選ぶ場合は、水はね対策として深めのボウルと壁面タイルを併用すると安心です。
素材とお手入れも忘れずに。
天板は人工大理石だと扱いやすく、壁はキッチンパネルやタイルを貼ると水はねの拭き取りが簡単。
週1回の中性洗剤やクエン酸でのケアを習慣化すると清潔感を保てます。
さらに、コンセントは2〜3口、タオルニッチやマグネット収納、ランドリーバスケットの定位置を事前に計画しておくと、家事がぐっと軽くなります。
家族構成に合わせた提案としては、朝の混雑が気になる共働き家庭には二ボウルや「独立洗面+脱衣室内サブ洗面」が便利。
小さなお子さまがいる場合は低めカウンターと踏み台一体収納、メイク重視の方は座って使えるカウンターと高演色照明・拡大鏡の組み合わせが快適です。
サイズの目安は幅75〜90cm(2人並ぶなら100cm以上)、奥行50〜55cm、通路幅は90cm以上を意識すると動きやすくなります。
まとめると、家族の身長に合う高さ、使う頻度で分けた収納、生活動線を踏まえた配置、そして影をつくらない照明。
この4点を押さえるだけで、毎日の身支度が驚くほど快適になります。
洗面は暮らしの“はじまりの場”。
ご家族に合った最適解を一緒に見つけていきましょう。


濵野 伸哉
SHINYA HAMANO





