2025.11.18 Tue
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冬をもっと快適に!窓まわりに効果的な断熱の後付けアイデア3選

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冬になると「暖房をつけていても足元が冷える……」「部屋がなかなか温まらない……」そんなお悩みはありませんか?実は、冬の寒さの大きな原因は「窓」にあります。窓から入ってくる冷気や、窓から逃げていく暖かい空気が、お部屋の快適さを奪っているのです。
そのため、冬も快適な暮らしを送るには“窓の断熱対策”が欠かせません。窓の寒さ対策をすることで、暖かく過ごせるだけでなく、結露やカビも防げて、暖房費の節約にもつながります。
この記事では、今からでもできる「窓まわりの断熱アイデア」を3つご紹介します。手軽なものから本格的なものまで、ぜひご自宅に取り入れて、冬の暮らしを快適に整えましょう。
まず知っておきたい!冬の寒さは「窓」からやってくる

暖房をつけているのに足元が冷える……その原因は、窓から入ってくる“冷気”かもしれません。
実は、冬に家から逃げていく暖かい空気の58%が窓からというデータがあります(一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会の調査より)。これは外壁(15%)や床(7%)と比べて、圧倒的に多い数字です。つまり、窓の対策ができていないと、せっかくの暖かい空気がどんどん外へ逃げてしまうということです。
また、窓が冷えると室内との温度差で結露が発生します。結露が続くとカビが生えやすくなり、健康への影響が出ることも。
だからこそ、家の中を快適に保ち、家族の健康を守るためには、「窓の寒さ対策」がとても大切なのです。
今日からできる!後付けで効果を実感する断熱アイデア

「断熱って、後からでもできるの?」そう感じる方も多いかもしれません。
実際には、大がかりな工事をしなくても十分に効果を得られる方法があります。ここからは、比較的手軽に導入できる3つの断熱アイデアを紹介しましょう。
1.厚手のカーテン・ブラインドで「空気の層」をつくる
窓に厚手のカーテンや断熱ブラインドを取り付けると、窓とカーテンの間に空気の層ができます。この「空気の層」が断熱材のような役割を果たすことで、室内の暖かい空気が逃げにくくなり、外からの冷気もシャットアウト。もっとも手軽で取り入れやすい方法です。
設置のポイント
- 隙間をつくらない:窓全体をしっかり覆うように、カーテンは窓枠より少し大きめに。床まである掃き出し窓なら、床まで届く長さを選びましょう。
- 厚手の生地を選ぶ:生地が厚いほど、空気の層がしっかりできて断熱効果が高まります。
- すっきり見せたいなら:ハニカム(蜂の巣)構造のブラインドがおすすめ。生地の中に空気の層があるので、見た目はすっきりでも高い断熱性能を発揮します。
注意点
断熱素材のカーテンやブラインドは厚手の素材が多く、完全に閉め切ると室内が暗くなりがちです。日中は明るくしたい方は、断熱レースカーテンとの組み合わせや、昼夜で切り替えられるダブルブラインドも検討してみてください。
2.窓用ガラスフィルムで“冷気”と“結露”をWブロック
窓に貼るだけで断熱性を高められるのが「ガラスフィルム」。フィルムを貼ることで、窓ガラスの表面温度が下がりにくくなり、室内の暖かさも逃げにくくなります。
窓と室内の温度差が小さくなるので、冬の悩みの種である結露を減らせるのも嬉しいポイント。さらに、ガラスが割れたときの飛び散り防止や、紫外線カット効果がある製品もあり、安全性・快適性もアップします。
設置のポイント
- 目隠し効果も欲しいなら:すりガラス調やミラータイプがおすすめ。外からの視線を遮りながらプライバシーも守れます。
- 夏も効果を感じたいなら:遮熱効果付きタイプがおすすめ。冬の断熱だけでなく夏の暑さ対策にもなり、オールシーズン快適に過ごせます。
- 賃貸なら:貼ってはがせるタイプや、水だけで貼れるタイプがおすすめ。原状回復が必要な賃貸住宅でも安心して使えます。
注意点
断熱シートは、直射日光に長く当たると劣化しやすいです。効果を保つためには、半年から1年ごとに貼り替えることをおすすめします。
3.内窓(二重窓)で“劇的に”体感温度アップ
既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付ける「内窓(二重窓)」は、窓からの熱の出入りを大幅に減らせる、最も効果的な断熱対策のひとつです。2枚の窓の間にできる空気の層が断熱材の役割を果たし、室内の暖かさをしっかりと保ちます。
断熱効果が高いだけでなく、外の音も入りにくくなるので、静かで落ち着いた室内になるのも大きな魅力。浴室などカーテンがつけにくい場所にも設置が可能で、冬場のヒートショック対策としても有効です。さらに、窓が二重になることで鍵も二重にかけられるため、防犯対策としても役立ちます。
設置のポイント
- 開閉方法を考える:引き違い窓、開き窓、FIX窓(開閉しない窓)など、用途に合わせて選べます。掃除のしやすさや、窓の前のスペースも考慮して検討しましょう。
- インテリアに合うデザインを選ぶ:ガラスの種類や枠の色が選べるため、お部屋の雰囲気に合わせてコーディネートできます。リビングならシンプルなデザイン、寝室なら落ち着いた色合い、和室なら格子入りデザインで障子のような風情を演出するのもおすすめです。
ここに注意
既存の窓枠のサイズや形状によっては、設置が難しい場合があります。正確な採寸と専門工事が必要なため、リフォーム業者への相談がおすすめです。
あなたにぴったりの断熱アイデアはどれ?

3つの断熱アイデアをご紹介しましたが、「どれが自分に合っているのか分からない…」という方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、それぞれの方法がどんな方におすすめかをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
厚手のカーテン・ブラインドがおすすめの方
- お部屋の雰囲気を大切にしながら、寒さ対策もしたい方
- 寝室や子ども部屋など、朝晩の冷え込みが気になる部屋で使用したい方
- 初めての断熱対策として手軽に試したい方
「手軽さ」と「デザイン性」を両立したい方にぴったりです。
窓用ガラスフィルムがおすすめの方
- 賃貸住宅にお住まいで、退去時の原状回復を考える方
- 寒さ・結露対策をしつつ、ガラスの安全性も高めたい方
- 明るさを保ちながらプライバシーも守りたい方
「コストをかけずに、できることから」始めたい方におすすめです。
内窓(二重窓)がおすすめの方
- 本格的な断熱効果を求める方
- 道路沿いなど外の騒音が気になる方
- 防犯性を高めたい方
効果をしっかり感じたい方、長期的に快適な住まいを実現したい方に最適です。
リフォームもHARMONYにご相談ください

カーテンやフィルムのような手軽な対策から、内窓リフォームのような本格的な方法まで、窓の断熱は「今からでも」改善できます。なかでも内窓は、初期費用こそかかりますが、暖房の効きが良くなり光熱費の節約にもつながるため、長い目で見ればコストパフォーマンスの高い断熱方法です。
窓の断熱対策をお考えなら、ぜひHARMONYにご相談ください。小さな寒さのお悩みから、“冬でもあたたかい理想の暮らし”づくりまで、丁寧にお手伝いします。
さらにHARMONYでは、窓まわりだけでなく、キッチン・お風呂などの水回りリフォームなど幅広く対応しています。「こんなことでも相談していいのかな?」という段階でも、どうぞお気軽にお問い合わせください。

