2026.1.13 Tue
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坪単価に含まれない「諸費用」とは?注文住宅の予算オーバーを防ぐための基礎知識

「見積もりを見たら、思っていたより300万円も高かった…」
注文住宅の計画を進める中で、このような予算オーバーに驚く方は少なくありません。その原因の多くは、「坪単価」という言葉の捉え方にあります。坪単価は家づくりの目安としてよく使われますが、家づくりに必要なすべての費用を表しているわけではありません。
そこで今回は、注文住宅にかかる土地代・本体工事費・付帯工事費・諸費用を初心者にもわかりやすくまとめました。これから家づくりを始める方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の費用は「4つ」に分けて考える

注文住宅にかかる費用は、大きく分けて次の4つです。
- 土地取得費用
- 本体工事費
- 付帯工事費
- 諸費用
土地をすでにお持ちかどうかで、必要な費用の組み合わせは異なります。
| <土地から購入される方>
必要な費用 = 土地取得費用 + 本体工事費 + 付帯工事費 + 諸費用 <土地をお持ちの方> 必要な費用 = 本体工事費 + 付帯工事費 + 諸費用 |
それぞれの費用について、詳しく見ていきましょう。
1.土地取得費用(土地購入時のみ)
土地から購入する場合は、土地代金に加えてさまざまな費用が発生します。
- 土地代金
- 仲介手数料
- 印紙税
- 不動産取得税
- 登録免許税
また、土地の状況によっては、以下のような費用が必要になることもあります。
- 境界確定のための測量費用
- 土地を整えるための造成費用
土地関連費用は条件による差が大きいため、「建物とは別」と切り分けず、家づくり全体の予算として考えることが大切です。
2.本体工事費(坪単価の中心となる費用)
坪単価として示される金額のベースとなるのが、本体工事費です。本体工事費には、次のような建物そのものをつくる工事が含まれます。
- 基礎工事
- 柱や梁などの構造部分
- 屋根や外壁
- 床、壁、天井の内装仕上げ
- キッチンや浴室、トイレなどの標準設備
ここで注意したいのが、「標準仕様」の考え方です。どこまでが標準で、どこからがオプションになるかは、住宅会社によって異なります。たとえば、設備のグレードアップや造作収納、デザイン性の高い内装材などは、追加費用が発生することが一般的です。
3.付帯工事費(建物以外に必要な工事)
本体工事費だけでは、家は完成しても暮らし始めることができません。土地の条件や周辺環境に応じて、建物以外の工事が必要になります。
- 地盤調査、地盤改良工事
- 給排水・電気・ガス工事
- 仮設工事(足場、仮設電気など)
- 外構工事(駐車場・アプローチ・フェンス・庭など)
付帯工事費は見落とされやすいですが、生活を始めるために欠かせない費用です。事前に金額が確定しにくい項目でもあるので、予算に余裕を持って想定しておくことが、後悔しない家づくりにつながります。
4.諸費用(工事以外に必要な費用)
工事とは別に、さまざまな手続きや契約に関する諸費用も発生します。
- 地鎮祭・上棟式の費用
- 住宅ローンの手数料・保証料
- 登録免許税
- 火災保険、地震保険の保険料
- 引越し費用
- 家具・家電の購入費用
諸費用は、建物本体価格とは別に数百万円単位で必要になることも。予算計画では、諸費用も含めてしっかり検討することが大切です。
坪単価に含まれるのは「本体工事費」のみ

「坪単価」は、家づくりを考え始めたときによく目にする数字です。ここでは、坪単価の基本的な考え方と、押さえておきたい注意点を解説します。
坪単価は「価格の目安」を知るための指標
坪単価とは、建物本体の工事費を延床面積で割った、1坪(約3.3㎡)あたりの金額を指します。住宅会社の価格帯をざっくり把握するための指標として使われることが多く、家づくりを検討し始めた段階では、比較材料として役立つ数字でもあります。
| <坪単価の計算方法>
建物の本体価格 ÷ 延床面積(坪) |
たとえば、本体価格が2,000万円、延床面積が30坪の場合、「2,000万円 ÷ 30坪 = 約66.7万円/坪」となります。
坪単価に「含まれない」費用とは
ここで注意したいのが、坪単価に含まれているのは“本体工事費のみ”という点です。この金額には、次のような費用は含まれていません。
- 土地取得費用
- 地盤改良や外構工事などの付帯工事費
- 各種申請費用や住宅ローン関連費用などの諸費用
そのため、「坪単価◯万円」と聞いて想像していた総額と、実際の見積もり金額に差が出ることは珍しくありません。坪単価はあくまで目安であり、家づくり全体の費用を表す数字ではないという理解が重要です。
坪単価の定義は会社ごとに異なる
さらに注意したいのが、坪単価に含める内容は住宅会社ごとに異なるという点です。照明やカーテン、空調設備が本体工事費に含まれている場合もあれば、別途工事となるケースもあります。同じ坪単価でも、実際の総額や内容に差が出ることがあるのです。
そのため坪単価はあくまで目安と捉え、最終的には総額で比較・検討することが大切です。
予算オーバーを防ぐための費用計画のポイント

予算オーバーを防ぎ、納得感のある家づくりを実現するためには、費用面での事前準備が欠かせません。ここでは、5つのポイントをご紹介します。
1. 見落としやすい費用を早めに把握する
外構工事や、照明・カーテン・エアコンなどは、本体工事費に含まれないケースが少なくありません。これらは入居後すぐに必要になることが多く、後回しにすると結果的に予算オーバーにつながります。
建物計画と並行して「どこまでが工事費に含まれているのか」「別途いくら必要なのか」を早めに整理しておくことで、資金計画が立てやすくなります。
2. 予備費として総額の10〜15%を確保しておく
地盤調査の結果による改良工事や、打ち合わせが進む中で出てくる仕様変更・追加工事など、想定外の費用はどうしても発生しがち。予算をギリギリまで使い切ってしまうと、選択肢が狭まり後悔につながることもあります。
あらかじめ総額の5〜10%程度を予備費として確保しておくことで、気持ちにも資金にも余裕を持って家づくりを進められますよ。
3. 見積書の「内訳」を確認する
見積書は、金額の大小だけでなく「どの費用が、どこに含まれているのか」を確認することが重要です。本体工事費・付帯工事費・諸費用が分けて記載されていれば、全体像が把握しやすくなります。
また、「一式」と書かれている項目については、具体的な内容を必ず確認しましょう。後から追加費用が発生しやすいポイントでもあるため、遠慮せずに質問することが大切です。
4. こだわる部分と抑える部分の優先順位をつける
すべてにこだわろうとすると、予算はあっという間に膨らみます。構造や断熱性能など後から変更できない部分は優先し、将来リフォームしやすい設備や内装は標準仕様にするなど、メリハリをつけることが大切です。
「家族が長く過ごす場所」「毎日触れる部分」など、暮らしをイメージしながら優先順位を整理すると、満足度の高い住まいにつながります。
5.疑問点は早めに相談する
家づくりは進むほど仕様が固まり、あとからの調整が難しくなるもの。そのため見積もりや費用について少しでも疑問を感じたら、早めに相談することが大切です。初期段階であれば調整しやすく、計画全体への影響も最小限に抑えられます。
諸費用まで見据えた予算計画で、後悔のない家づくりを

注文住宅の費用は、坪単価だけでは判断できません。土地取得費用・本体工事費・付帯工事費・諸費用という4つの視点で考えることが、予算オーバーを防ぐ第一歩です。
HARMONYでは、専任のスタッフが家づくりの疑問から資金計画までわかりやすくご提案をいたします。「自分の場合はいくらかかる?」「どんな費用が必要?」といった疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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