断熱等級4(窯業系サイディングの家) vs 断熱等級6(金属系サイディングの家)のライフサイクルコスト比較

皆様こんにちは。
株式会社HARMONYの山本航聡(やまもとこうそう)です。
今回の記事は前回に引き続きライフサイクルコストについての内容です。
前回は外壁のコストについて書かさせていただきました。

窯業系サイディングと金属サイディングのライフサイクルコスト比較

今回は前回の記事も併せて、外壁+断熱性能がライフサイクルコストにどう影響するのか?を書かさせていただきます。

家を建てる際に、多くの方が気にされるのは初期費用だけでなく、長期的な維持費用も含めたトータルコストです。断熱性能や外壁材の選択は、その後の生活の快適性や光熱費、メンテナンス費用に大きな影響を及ぼします。本記事では、断熱等級4(窯業系サイディングの家)と断熱等級6(金属系サイディングの家)を比較し、それぞれのライフサイクルコストを詳しく見ていきます。

断熱等級4(窯業系サイディングの家)の特徴

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断熱等級4は、1992年の省エネルギー基準を満たす最低限の断熱性能です。窯業系サイディングは耐久性があり、美観も良いとされますが、定期的なメンテナンスが必要です。

 

 

初期建設費用

 

断熱等級4の家の初期建設費用は、100㎡あたり約20万円です。総建設費用は2,000万円となります。

 

 

エネルギー消費コスト

 

断熱性能がそれほど高くないため、月平均のエネルギー消費は18,000円となります。年間では216,000円、30年間では648万円のエネルギー消費コストがかかります。

 

 

空調器具の買い替えコスト

 

エアコンの平均寿命は10年で、30年間で3回の買い替えが必要です。1回30万円のエアコンを3回買い替えるコストは90万円です。

 

 

メンテナンスコスト

 

窯業系サイディングコーキングの打ちかえなどで年間20,000円のメンテナンスコストがかかります。30年間のメンテナンスコストは60万円です。

 

 

リフォーム費用

 

窯業系サイディングは約10年ごとに再塗装が必要で、1回の再塗装費用は100万円です。30年間で3回の再塗装が必要となり、リフォーム費用は300万円です。

断熱等級6(金属系サイディングの家)の特徴

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断熱等級6は、高い断熱性能を持ち、省エネルギー性が高い基準です。金属系サイディングは耐久性が非常に高く、メンテナンスコストが低く抑えられます。

 

 

初期建設費用

 

断熱等級6の家の初期建設費用は、100㎡あたり約22万円です。総建設費用は2,200万円となります。

 

 

エネルギー消費コスト

 

高い断熱性能により、月平均のエネルギー消費は10,000円と低く抑えられます。年間では120,000円、30年間では360万円のエネルギー消費コストです。

 

 

空調器具の買い替えコスト

 

エアコンの平均寿命は15年で、30年間で2回の買い替えが必要です。1回30万円のエアコンを2回買い替えるコストは60万円です。

 

 

メンテナンスコスト

 

金属系サイディングは窓回りしかコーキングを使いませんので年間10,000円のメンテナンスコストですみます。30年間のメンテナンスコストは30万円です。

 

 

リフォーム費用

 

金属系サイディングは耐久性が高く、30年間で88万円のリフォーム費用がかかります。

ライフサイクルコストの比較

以下に、断熱等級4(窯業系サイディングの家)と断熱等級6(金属系サイディングの家)のライフサイクルコストの比較を示します。

 

 

断熱等級4(窯業系サイディングの家)

  • 初期建設費用:2,000万円
  • エネルギー消費コスト:648万円
  • 空調器具の買い替えコスト:90万円
  • メンテナンスコスト:60万円
  • リフォーム費用:300万円
  • 合計:3,098万円

 

断熱等級6(金属系サイディングの家)

  • 初期建設費用:2,200万円
  • エネルギー消費コスト:360万円
  • 空調器具の買い替えコスト:60万円
  • メンテナンスコスト:30万円
  • リフォーム費用:88万円
  • 合計:2,738万円

 

ライフサイクルコストの内訳

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断熱等級6(金属系サイディングの家)が最終的にお得

これらの比較からわかるように、断熱等級6(金属系サイディングの家)は、初期建設費用がやや高くなりますが、エネルギー消費コスト、メンテナンスコスト、リフォーム費用が大幅に抑えられるため、長期的にはより経済的です。差額は360万円にもなります。

 

また、断熱等級6の住宅は、快適性が高く、環境負荷が低いという利点もあります。高い断熱性能により、冬は暖かく、夏は涼しい快適な室内環境が維持でき、光熱費の削減にも繋がります。

 

弊社の標準仕様も断熱等級6の家

弊社では、標準仕様として断熱等級6(金属系サイディングの家)を採用しています。これにより、お客様には快適で経済的な住まいを提供することが可能です。長期的な視点で見れば、断熱等級6の家は初期費用以上の価値を提供し、総合的なコストパフォーマンスが非常に優れています。

 

今から家を建てる方へ

今から家を建てる方には、断熱性能が良くメンテナンスコストのかからない住まいをお勧めします。長期的なライフサイクルコストを考慮することで、経済的にも環境的にも最良の選択ができるでしょう。弊社では、専門のスタッフが最適な住宅プランをご提案し、お客様のニーズに応じたサポートを提供いたします。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

まとめ

断熱等級4(窯業系サイディングの家)と断熱等級6(金属系サイディングの家)を比較すると、初期費用は断熱等級6の家の方が高くなりますが、エネルギー消費コストやメンテナンスコスト、リフォーム費用が大幅に抑えられます。その結果、30年間のライフサイクルコストでは断熱等級6の家がより経済的であることがわかります。快適で経済的な住まいを実現するために、ぜひ断熱性能の高い住まいを選んでください。

 

この記事が皆様のお家づくりに少しでも参考になれば幸いです。

お家づくりに少しでも参考になれば幸いです。

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