2025.2.11 Tue
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後悔しない注文住宅の収納術。失敗しない考え方と部屋別ポイントを解説

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収納は、暮らしの快適さを左右する重要なポイントです。しかし注文住宅を建てた人の中には「収納が足りなかった」「もっと工夫すればよかった」と後悔するケースも少なくありません。後悔しないためには、家族それぞれの持ちものや生活動線を考慮した、効率的な収納計画が大切です。
そこで今回は、注文住宅の収納の種類や収納計画を成功させるポイントをご紹介します。部屋別のポイントもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
主な収納の種類

まずは、注文住宅に採用される主な収納の種類についてご紹介します。
クローゼット
クローゼットとは、衣類などをしまうために洋室に設けられる大型収納のこと。サイズや用途によって、以下の4種類に分けられます。
- 壁面クローゼット・・・壁面を利用する一般的なクローゼット。省スペースで効率的な収納が叶う
- ウォークインクローゼット・・・人が中に入れるクローゼット。キャリーケースやゴルフバッグなどの大きな荷物も収納できる
- ウォークスルークローゼット・・・入り口が2つあり、通り抜けられるクローゼット。2つの部屋をつなぐ動線としても活用できる
- ファミリークローゼット・・・家族で共有するクローゼット。収納場所が1ヶ所になるため家事の負担を軽減できる
押入れ
和室に設けられることが多い、奥行きのある収納スペースのこと。大容量の収納力を確保できるため、布団や季節物などの収納に適しています。
パントリー
キッチン近くに設置し、食品ストックや調理器具の収納場所として活用する収納スペースのこと。まとめ買いするご家庭に特におすすめです。
床下収納
キッチンや洗面所などの床の下に設けられる収納のこと。床下を活用するため、部屋のスペースを圧迫せずに収納を確保できるメリットがあります。
シューズクローク
玄関に隣接して設置する、玄関周りのグッズをまとめて収納できるスペースのこと。靴だけでなく傘やアウトドア用品なども一緒に収納でき、玄関まわりをすっきりと保てます。
階段下収納
階段下のデッドスペースを活用した収納。奥行きがある、天井付近が斜めになっているなど若干の使いにくさがありますが、可動棚や収納ボックスを組み合わせることで使い勝手がアップします。
屋根裏収納
屋根裏を利用した収納スペースのこと。生活スペースを圧迫せずに大容量の収納を確保できるメリットがあり、季節物や思い出の品などの収納に最適です。
注文住宅の収納を成功させる4つのポイント

注文住宅の収納を成功させるには、事前の綿密な計画が重要です。ここでは、収納を上手に計画するための4つのポイントについて解説します。
ポイント1.部屋ごとに収納したいものや量を把握する
収納計画の第一歩は、「何を」「どこに」収納するかを明確にすることです。まずは、以下のように部屋ごとに必要なものを書き出して、収納するものと量を把握しましょう。
- キッチン・・・食器、調理器具、食料品、レシピ本など
- リビング・・・雑誌、書類、充電器、子どものおもちゃなど
- 寝室・・・衣類、寝具、アクセサリーなど
このように具体的にリストアップすることで、必要な収納の種類や大きさが見えてきます。
ポイント2.適切な収納を設ける
収納するものや量が決まったら、特徴に合わせて適切な収納方法を選択しましょう。
- 日常的に使う衣類 → クローゼット
- 食品や日用品のストック → パントリー
- 靴や傘など玄関まわりの小物 → シューズクローク
- 季節物や思い出の品 → 屋根裏収納 など
このように用途に合わせて収納を使い分けることで、整理整頓がしやすく、探しものに時間を取られない快適な暮らしが実現できます。
ポイント3.生活動線に沿って収納を作る
収納場所は、「ランドセルは子ども部屋」「洗剤のストックは洗面所」など、「ここに置くべき」という従来の常識にとらわれる必要はありません。日々の暮らしをより快適にするには、生活動線を意識して、実際の使用シーンに合わせて計画することが大切です。
例えばさまざまな場所で使用する掃除用具は、使用する場所の近くに分散して配置するのがおすすめ。掃除のハードルが下がり、片付けもスムーズになります。
ステップ4.ライフスタイルの変化も考慮する
収納計画を立てる際は、今の暮らしだけでなく、将来の暮らしの変化も視野に入れることが大切です。例えば仕事スタイルが変化し、在宅ワークが増えれば、書類やPC関連の収納が必要になります。他にも子どもの成長に伴って、おもちゃや学用品の量が変化したり、衣類の管理を自分でしたいと希望するようになったりするかもしれません。
長期的な住みやすさを確保するには、このような変化に柔軟に対応できる収納計画を立てることをおすすめします。
【部屋別】注文住宅の収納計画ポイント

快適な暮らしを実現するためには、各部屋の特徴や使い方に合わせた収納計画が大切です。ここからは、部屋別に具体的な収納ポイントをご紹介します。
玄関
住まいの第一印象を決める玄関は、すっきりと整理された空間に保ちたいもの。靴だけでなく傘やアウトドアグッズも収納したい場合は、シューズクロークの採用がおすすめです。
大型のシューズクロークがあれば、ゴルフバッグやベビーカーなどの大きな荷物も収納できて玄関はいつもすっきり。コート掛けや手袋、マスクなどの小物類の収納スペースもつくれば、玄関で外出の準備ができ、また帰宅時の動作もスムーズになります。
キッチン
調理器具や食材、調味料など収納したいものが多くあるキッチンは、乱雑にならないよう見えない部分での収納を工夫することが大切。そこでおすすめなのが、大容量のパントリー収納です。食材のストックや普段使わない調理家電などをまとめて収納することで、キッチンスペースには本当に必要なものだけを収納できるようになり、綺麗な空間を保ちやすくなります。
パントリーの設置が難しい場合は、キッチン背面を全て収納スペースにして引き戸で隠す方法も。大容量の収納スペースを確保しつつ、生活感のない清潔な空間を演出できます。
リビング
お客様をお招きすることもあるリビング・ダイニングは、生活感を出さない収納計画がポイントです。リモコンや雑誌、子どものおもちゃなどで散らかりがちですが、あえて片付けの時間を作るのではなく、使ったら自然に収納できるような工夫を施しましょう。
そこでおすすめなのが、使うものの近くに収納場所を設ける収納計画。例えばソファ近くに本や雑誌、リモコンを置ける棚を設置したり、子どもが遊ぶスペースのすぐ横におもちゃを片付ける棚を設けたりすると、片付けやすい環境づくりが叶います。
洗面所・脱衣所
スペースが限られた洗面所・脱衣所では、壁部分を収納にする、洗濯機の上に収納棚を設けるなど、活用されていないスペースを収納スペースとして活用することがポイントです。また洗面台は、洗面用具やヘアケア用品、化粧品をたっぷりと収納できる収納力の高いものを選ぶといいでしょう。
寝室
くつろぎの空間である寝室は、リラックスできる雰囲気を大切にしながら、衣類や寝具を収納できる十分な収納スペースを確保することが大切です。
例えばウォークインクローゼットを隣接させれば、衣類や寝具、小物類などもまとめて収納できて便利です。他にも下に収納があるタイプのベッドを選べば、空間を狭めることなく収納力がアップします。
子ども部屋
子ども部屋で注意しておきたいのは、成長するにつれて収納するものや量が変化するということ。幼いうちはおもちゃや絵本を収納する低い棚が便利ですが、成長に伴って学習用品や趣味の道具が増えてくるので、それらを収納できるスペースも必要になります。
そのため子ども部屋では、可動棚を使用するなど可変性のある収納を心がけてください。
トイレ
限られたスペースのトイレは、必要最小限の収納をすっきりと設ける計画がポイントです。トイレットペーパーのストックや掃除用具は、壁面を利用した収納や手洗いカウンター下の収納を活用すれば、省スペースながら機能的な収納が実現できます。清潔感のある空間を保つため、サニタリー用品などは扉付きの収納に納めるとよいでしょう。
収納計画は自由設計のHARMONYまでご相談ください!

自由な間取りが魅力の注文住宅ですが、快適な暮らしを実現するには、綿密な収納計画が不可欠です。そして理想的な収納計画には、ご家族のライフスタイルを深く理解した上でのプランニングが欠かせません。
HARMONYでは、お客様一人ひとりのライフスタイルをお伺いし、快適な暮らしを実現する収納計画をご提案いたします。すっきりと片付けられて生活しやすい収納計画を、一緒に考えてみませんか?
三重県で新築をお考えの方は、ぜひ一度HARMONYのモデルハウスにお越しください。津市の本社、鈴鹿オフィス、伊勢オフィス、松阪ショールームの4拠点で、皆様のご来場をお待ちしております。