2025.12.17 Wed
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共働きでもストレスを溜めない!「家事シェア」を成功させる3つのポイントと住まいの整え方

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「頑張っているのに、なぜか家事分担がうまくいかない…」そんな悩みを抱えるご家庭は少なくありません。共働きが当たり前の今、家事負担が偏ると、心身のストレスや夫婦関係にも影響が出やすくなります。
そんな毎日を軽くし、自然に協力し合える暮らしを叶えるカギが「家事シェア」です。
そして、家事シェアを無理なく続けるためには、家づくりの時点で“家事をシェアしやすい間取り・動線”を組み込むことがとても大切になります。
今回は、共働きでもストレスを抱えにくくなる家事シェアの3つのポイントと、家づくりで取り入れたい“家事シェアしやすい住まい”の工夫をご紹介します。
家事シェアを成功させる3つのポイント

家事シェアを長続きさせるためには、ちょっとした意識の持ち方や協力しやすい仕組みが欠かせません。ここでは、特に大切な3つのポイントを見ていきましょう。
1.「やり方の違いは当たり前」と受け入れる
家事シェアがうまくいかない理由のひとつが、「やり方のズレ」によるストレスです。例えば、食器の洗い方、ゴミのまとめ方、洗濯物の干し方などは、育ってきた環境によって「正解」が微妙に違うもの。最初から完璧を求めず、こんなことを意識してみましょう。
- まずは任せてみる
- 相手のやり方を否定しない
- 少しずつすり合わせて、お互いが心地よくできる方法を見つける
「負担を一緒に減らしたい」という気持ちを共有できれば、ぐっと家事シェアがしやすくなります。
2.家事を「見える化」して負担を公平に分け合う
「気づいた方がやる」という曖昧なルールは、不公平さを感じやすいもの。“気づく力”に差があると負担が偏りやすく、どちらかがストレスを抱えてしまいます。そこで取り入れたいのが、次のような方法です。
- 家事リストをつくる
- 週ごとに役割を交代する
- 「一緒に行う家事」と「1人で行う家事」を分ける
家事を「見える化」することで、「こんなにやってくれていたんだ」とお互いに気づきが生まれ、協力しやすい環境が整います。
3.家事を完全に“固定分担”しない
家事を完全に「あなたの担当」「私の担当」と決めてしまうと、忙しい時に負担が偏りやすく、「なんでやってくれないの…!」とイライラの元に。そこでおすすめしたいのが、「手が空いている方がやる」という柔軟な仕組みです。
役割を固定せず、状況に応じて助け合える仕組みがあることで、自然とサポートし合える関係に。家事内容を入れ替えながら取り組むことで、互いの大変さも理解しやすくなり、効率化のヒントも見つかりやすくなります。
家づくりで時短が叶う!「家事シェア」しやすい住まいの整え方
家事がスムーズに進まない原因は、生活動線や収納、設備など家そのものにあることも多いもの。そのため共働き家庭こそ、家づくりの段階から“家事シェアが自然とできる住まい”を整えておくことが大切です。
ここでは、家事シェアがしやすくなる住まいのアイデアを5つご紹介します。
1.玄関からキッチンは最短動線に

買い物帰りに荷物を抱えて帰宅した時、玄関からキッチンが遠いとそれだけで疲れが増してしまいます。そこで取り入れたいのが、次のような家事がはかどる最短動線です。
玄関→パントリー→キッチン
この動線を一直線に整えることで、買い物の片付けがスムーズに。家族も自然に手伝いやすい空間になります。
2.「2人以上」で立てるキッチンにする

キッチンは、家事シェアのしやすさを大きく左右する場所のひとつ。複数人が同時に動けるスペースがあることで、料理や片付けがぐっと協力しやすくなります。特に、Ⅱ型キッチン・アイランドキッチン・コの字型キッチンは家事シェアとの相性が抜群です。
- Ⅱ型キッチン:作業スペースが2列に分かれるため、同時に手を動かしやすく、動線が短くて効率的
- アイランドキッチン:回遊性があり、どこからでもアクセスできるため、家族が自然に参加しやすい
- コの字型キッチン:作業スペースと収納量が豊富で、分担しながら作業しやすい
これらのキッチンは、夫婦やお子さまと一緒に調理しやすく、「混み合って入りづらい」「スペースがなくて任せがちになる」といったストレスを減らしてくれます。
3.ランドリールームを設ける

洗濯は工程が多く、家事の中でも負担を感じやすいもの。そこで役立つのが、洗う〜干すまでを一つの部屋で完結できるランドリールームです。乾燥機や室内干しスペースを用意しておけば、天候に振り回されず、時間帯も気にしなくてOK。誰がやっても同じように整う仕組みがつくれるため、家事シェアの成功率がぐっと高まります。
ランドリールームとファミリークローゼットを隣接させれば、洗濯後の片付けまでがスムーズに進み、「散らかる」「置きっぱなし」も解決できます。
4.家族の動線に合わせて収納を設ける

散らかりやすさは、収納の位置と動線が合っていないことが原因。動線に合わせて収納を配置することで、散らかりにくく、誰でも迷わず片付けられる家になります。具体的には、次のような収納配置がおすすめです。
- ランドリールームにタオルや洗濯用品の収納棚をつくる
- 掃除道具はリビングと廊下の2カ所に配置する
- 子どものバッグ置き場を帰宅動線上につくる
- ゴミ分別はキッチン横で完結できるようにする
「使う場所のすぐそば」に収納があることが、自然な家事シェアのポイントです。
5.家事三種の神器&IOT家電を導入する

忙しい共働き家庭では、家電に任せられる作業はどんどん自動化するのが正解。特に「家事三種の神器」と言われる“食洗機・洗濯乾燥機・ロボット掃除機”は、時短効果が高く、家事シェアのベースづくりにも役立ちます。
- 食洗機:食器洗いの時間を一気に短縮。夜の後片付けが圧倒的にラクに
- 洗濯乾燥機:天候に左右されず、洗う〜乾かすが自動で完了
- ロボット掃除機:出かけている間に床掃除が終わり、「毎日掃除しなきゃ」から解放される
さらにIoT家電を組み合わせれば、外出中でもエアコンや照明、ロボット掃除機をアプリで操作でき、帰宅後の負担が激減します。これから家を建てるなら、「どこまで家電に任せるか」「どこに配置すれば時短につながるか」まで、ぜひご家族で話し合ってみてください。
家事シェアが自然に続く家で、毎日がもっと心地よく

家事シェアは、「気持ち」だけで頑張ろうとするとうまくいかず、どちらか一方に負担が偏ってしまうことも。家族みんなが動きやすい“仕組み”が整っていることが、ストレスなく続けられるいちばんの近道です。
やり方の違いを受け入れること、家事を見える化すること、役割を固定しないこと。そして家づくりでは、動線・収納・設備を工夫することで、共働きの毎日が驚くほどスムーズになります。
HARMONYでは、お客様の働き方や家事スタイルに合わせて、家事の負担を軽くし、無理なく家事シェアができる間取りや動線づくりをご提案しています。「こんな間取りはできる?」「わが家の生活スタイルに合う形は?」など、気になることがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。あなたの理想の暮らしに寄り添いながら、一緒に考え、ご提案いたします。
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