• 三重の暮らし

【津市 久居 | KUKSA】売っているのは「飽きのこないパン」でした。15年続くパン屋が、実行力と工夫で作り上げた「やりたいこと」と「家族の時間」。

【津市 久居 | KUKSA】売っているのは「飽きのこないパン」でした。15年続くパン屋が、実行力と工夫で作り上げた「やりたいこと」と「家族の時間」。
【津市 久居 | KUKSA】売っているのは「飽きのこないパン」でした。15年続くパン屋が、実行力と工夫で作り上げた「やりたいこと」と「家族の時間」。

今回紹介するのは、
津市久居の165号線沿いに佇むKUKSA。
15年の歴史のあるパン屋だ。

【津市 久居 | KUKSA】売っているのは「飽きのこないパン」でした。15年続くパン屋が、実行力と工夫で作り上げた「やりたいこと」と「家族の時間」。

側面の大きなFIX窓は、
まるでショーウィンドウ。
並ぶパンたちの姿に
入店前から期待が膨らみます。

【津市 久居 | KUKSA】売っているのは「飽きのこないパン」でした。15年続くパン屋が、実行力と工夫で作り上げた「やりたいこと」と「家族の時間」。

トレーにパンを運ぶのが楽しくて、
つい取りすぎてしまうのはパン屋あるあるだろう。

三重県で15年続くパン屋。その店主である池内大和さんは、少し変わった経歴の持ち主だ。美大で陶芸を専攻し、”ものづくり”の探求からパンの道へと辿り着いた。なぜ彼はパンを焼き続けるのか。そして、パンを通じて何を伝えようとしているのか。その想いを伺った。

KUKSA 店主 / 池内 大和さん

KUKSA 店主 / 池内 大和さん

「やりたいこと」と「家族の時間」を両立させる実行力と工夫

1.陶芸からパンへ「つくる」という本質は変わらない

ーー15年という長い月日、パンづくりを続けてこられたんですね。もともとパン屋さんを志していたのですか?

 

池内さん(以下、敬称略):実は、最初からパン職人を目指していたわけではないんです。

僕は高校では美術を専攻し、大学では陶芸について学んでいました。

とにかく「ものづくり」が好きだったんです。

画像

 

ーー陶芸からパンへ。意外な転身に感じますが。

 

池内:僕の中では地続きなんです。扱う素材が「土」から「小麦」に変わっただけで、自分の手で何かを生み出すという感覚は今も変わりません。職人としての気持ちで続けています。

画像

 

ーー今の道に入るきっかけは何だったのでしょう?

 

池内:大学を卒業後、陶芸を続けるための生活費を稼ごうと、アルバイトを探したのが始まりです。「朝早く働けて、一番面白そうな仕事」という基準で選んだのが、当時オープンしたばかりのパン屋でした。

 

やってみると想像以上に重労働で大変でしたが、それ以上に「つくる」という行為が面白くて。次第に、これを自分の仕事にしたいと思うようになり、修行を経て独立を考えるようになりました。

画像

2.「こだわりがないこと」が、最初のこだわりだった

――15年前の独立当時、苦労されたことはありますか?

 

池内:当時はSNSも今ほど普及していなかったので、自分たちの存在を知ってもらうのが大変でした。あとは資金面ですね。

 

パン屋は機材や什器などの設備投資が大きく、ハードルが高いんです。

画像

 

ーー資金面や集客など、開業時はかなりハードルが高かったのですね。

 

池内: そうですね。特にお金の面は、自分の力で事業計画を立ててプレゼンし、資金を調達するという経験は、経営者としての自信に繋がりました。

 

今の15年があるのは、あの時のプレッシャーをモチベーションに変えられたからだと思っています。

画像

 

ーーその強い覚悟を持って始めたパン作りですが、当初から今のスタイルだったのでしょうか?

 

池内: 実は、創業当初は「こだわりを持たない」ようにしていました。まずは間口を広げて、いろんな人に来てもらいたかったんです。はじめにこだわりを掲げすぎて敷居を高くしたくなくて。

 

しかし、15年経ってようやく最近、自分なりの「こだわり」が見えてきました。それが、「飽きのこないパンづくり」でした。

画像

 

ーー「飽きのこないパン」ですか。

 

池内: 一口食べて「美味しい!」と強く印象に残る濃い味も良いですが、毎日食べると少し疲れてしまうこともあります。シンプルで、少し物足りないくらいがちょうどいい。暮らしの一部として、毎日食べても「飽きのこないパン」を焼きたいと思っています。

画像

 

ーー「こだわり」をあえて出さなかったのも、暮らしの一部のように感じてもらうためだったのかもしれませんね。

 

池内: そうなんです。

 

最初から自分のやりたいことを詰め込みすぎると、どうしても敷居が高くなってしまう。まずは自分のお店にしっかりとお客さんがついて、僕たちがやっていることに共感してもらう。自分のやりたいことを表現するのは、それからでも遅くないと思っていました。

画像

3.パン屋という「窓」から、手仕事の良さを広めたい

ーーその「表現したかったこと」が、今、店内に並んでいるものたちなんですね。

 

池内: はい。店の一角で、僕が個人的に好きな民藝品や作家さんの作品を取り扱いさせていただいています。三重にはこういうものを扱うお店がまだ少なかったので、パン屋という日常的な場所を通じて、興味を持つ人が一人でも増えればいいなと思って置いているんです。

画像
画像
店の一角で販売されている作品

 

ーーパンを買いに来る人の日常に、池内さんの「やりたいこと」が溶け込んでいますね。

 

池内: 以前の店からここに移転したのも、実は「手仕事のものを並べたり、企画展をしたりできる場所(箱)」を作りたかったからなんです。

 

あの大きな窓は、ギャラリーのように見えるんです。実際に、奈良の『ひふみ』さんや地元の作家さんの作品を並べる「手仕事の会」を開いたりもしています。

 

▼2025年9月に開催した「出張!ひふみ民藝店in KUKSA」の様子

画像
KUKSA仕様の鹿の張り子(食パンver.)

 

池内: ただパンを買ってテイクアウトして終わり、ではなくて、お店の人が何を考えているか、どんな感性を持っているかが伝わればいいなと。

 

僕がこういうことを発信することで、手仕事に興味を持つ人が増えてほしいんです。そうすれば、途絶えかけている良い手仕事がもっと残っていくと思うんですよ。

画像
ものづくりが好きだという池内さんの言葉に熱が籠る

4. 家族と「同じ時間」を生きるために

――営業スタイルについても伺わせてください。朝10時オープンで、始業は7時だそうですね。パン屋さんといえば「深夜2時や3時起き」が当たり前のようなイメージがありますが、あえてこの時間を選ばれたのはなぜですか?

 

池内: それは、家族との時間を大事にしたかったからです。パン業界では夜中から働くのが一つの常識のようになっていますが、家族がいるのに、生活がすれ違ってしまうのは嫌だったんです。

 

仕事が終わったら家族との時間を大事にしたいし。一緒に起きて、一緒にご飯を食べて。そういう生活を送りたいと思って。

画像

 

池内:そもそもパン屋は朝早くから開店するっていう風にやり方は決まっていないので、家族との時間を大事にするにはどうすればいいのだろうと考えました。

画像

 

ーー10時オープンでも成り立つためにはどうしたのですか?

 

池内: そこは発想を転換しました。「朝食」ではなく「お昼のパン」や「翌朝のパン」を狙ったんです。また、オープン時に全種類を揃えない代わりに、少量ずつ何度も焼き上げるようにしました。そうすれば、いつ来ても、何かしら「焼きたて」に出会えるチャンスが生まれますよね。

画像

 

――自分の理想を追求した結果、お客さまに「常に焼きたて」という価値を届ける仕組みになったのですね。

 

池内: はい。この狙いとお客さまのニーズがぴたっと重なり、喜んでいただけているのを実感したときは、経営者として何よりのやりがいを感じます。

画像

5. 「やりたい」を支え続けるために、父として、経営者としての背中

ーー店内に並ぶ手仕事の品々も、ご家族との時間も。池内さんはパンを通じて、人生で本当に大切なものを一つずつ形にされているように見えます。今後の展望については、どのようにお考えですか?

 

池内: 実は、お店を大きくしたいという欲はないんですが、子どもたちが「やりたい」と思えることを経済的な理由で諦めないでいいくらいには経営をがんばっていこうと思います。

画像

 

池内:そして店を大きくしていくよりも、自分の体力の変化とも上手く付き合いながら、パンづくりと好きな「手仕事」の発信を続けていければと思います。

画像

 

「ただのパン屋です」と謙遜する池内さん。しかし、その言葉の裏には、経営者としての冷静な視点と、職人としての熱い探究心が共存していました。彼が焼くパンがどこか温かく、毎日食べたくなる理由は、人々の「暮らしを愛する姿勢」そのものが練り込まれているからかもしれません。

KUKSAのパン紹介

※商品の情報は2026年2月時点のものです。

 

定番のパンからおかず系、スイーツ系、タルト系や焼き菓子まで幅広く取り扱っていて、

「次はあれを食べたい!」と次が楽しみになるほどの品揃えです。

 

池内さんの目指す「飽きのこないパン」とは、食べてみるとよりその想いが伝わります。

食べた瞬間に美味しさが広がるのではなく、

噛めば噛むほど小麦の自然な甘みを感じられ、

まさに「毎日でも食べたい」と思わせてくれます。

 

画像
【ローストポーク / 270円(税込)
もっちりとしたパン生地に、
ハムの塩気がちょうど良すぎる、、、
朝ごはんに食べたくなるパンです。

画像
【クロワッサン / 205円(税込)】
KUKSAのおすすめ商品。
サクサクの外側とふわふわの内側。
シンプルなだけに何個でも食べられそう。
まさしく「飽きのこないパン」を体現している。

画像
【マルパン / 76円(税込)】
口を大きくひらけば一口で食べれてしまうサイズ感。
中には何も入っていないので、
噛むほど自然な甘さが引き立ちます。
ジャムつけても美味しいだろうなぁ。

画像
【メランジェ / 454円(税込)】
カメラマン一押しのパン!
ドライフルーツが中にぎっしり詰まって、
食べごたえがあります。
なのに!シンプルな味わい。不思議。

画像
【ククサブレ(1枚) / 162円(税込)】
KUKSAのキャラクタークッキー。
こんなにかわいいと、食べるのが申し訳なくなる。
袋に入った5枚入りも販売しているので、
お土産にどうぞ!

画像
【栗のタルト / 216円(税込)】
栗ってどうしてこんなにお茶に合うんでしょうか。
和と洋がナイスマッチな一品です。

画像
【明太子と大葉レンコンのフォカッチャ / 140円(税込)】
これは食べていないのですが、、、
この組み合わせは絶対はずさないでしょう!
そして安すぎる。次行ったら買ってみよう。

無料カタログの取り寄せ・
各種予約やご相談は
お気軽にお問い合わせください