2025.4.10 木
初ジビエ料理体験
先日、初めて「ジビエ料理」をいただく機会がありました。
普段の食事ではなかなか触れることのない食材との出会いに、少し緊張しつつも、楽しみな気持ちで臨みました。
今回いただいたのは、穴熊のすき焼きと鹿肉のステーキ。
どちらも初めて口にするお肉でしたが、どちらにもそれぞれの魅力があり、心に残る食体験となりました。

まず穴熊ですが、脂のノリは控えめで、赤身の旨味が際立っていました。
「クセが強いのでは?」という先入観もありましたが、しっかりと処理がされていたためか、臭みは全くなく、割り下と絡んでまろやかな味わいに仕上がっていました。
特に印象的だったのは、噛むごとに広がる独特の風味。
牛肉や豚肉とはまた異なる、自然の恵みを感じる一品でした。

続いて、鹿肉のステーキ。
鹿肉は非常に脂肪が少なく、高タンパク・低カロリーで知られています。
しっかりと火を通した上で提供されており、噛み応えのある肉質と、じんわりと広がる旨味が絶妙でした。
ジビエは野生動物のお肉ということもあり、加熱不十分による衛生リスクがあるため、十分に火を通すことが大切です。

ジビエと聞くと、どうしても「クセが強い」「食べづらい」といったイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、きちんと処理され、丁寧に調理されたものは、驚くほど食べやすく、むしろ素材本来の力強さや滋味深さを感じられました。
普段の食卓ではなかなか出会うことのない食材だからこそ、口にした瞬間の感動もひとしお。
自然と共に生きること、命をいただくことのありがたみを、あらためて感じる時間になりました。

松阪店店長
松井 司
TSUKASA MATSUI