2021.10.12 火
キッチン 吉本ばなな
どうも、広報の小野です。
今日から急に寒くなりましたが、皆様お変わりないでしょうか?
寒さに包まれると不意に過去の出来事を思い出したりしてしまいますが、
どうしてもよみがえるのが別れの記憶、家族だったり、友達だったり、恋人だったり。
出会いがあれば別れあり、頭でわかっていてもなかなか消化するのは難しいもの。
そんな思いを感じたことがある人にぜひ読んでいただきたいのがこちらの1冊です。
タイトルの通りなんですが、吉本ばなな先生の『キッチン』です。
もう僕なんかが説明するのもおこがましいぐらいの名作です。
悲しみにくれるはずの主人公が、どこか現実を他人事に感じていて、素直に悲しむことができない。生活がめまぐるしく変化する中、主人公は少しづつ悲しみと向き合い消化していく。
誰もが経験する悲しい別れを吉本ばなな先生の文章によって向き合える勇気がもらえる作品です。とにかく文章が優しくてシンプルかつ率直なのにどこか親近感を持たせる。透明感のある素敵な文章です。
ぜひ一度読んでみてください。
それではまた。