子育てエコホーム支援事業攻略

皆様こんにちわ。
株式会社HARMONYの山本航聡(やまもとこうそう)です。

 

この3月末から子育てエコホーム支援事業がはじまりました。

 

今回はこの補助金を貰える可能性を少しでも上げるよう攻略方法を書きたいと思います。

補助金なんて攻略なんているの?と思われた方もいると思いますが、内容が分からないまま住宅会社に任せて申請するのか、分かった上で申請するのとでは、交付されるかされないに大きな違いが出ます。

 

去年似たような補助金で「こどもエコ住まい支援事業」というものがありました。

 

これは予算が約1700億円で、交付申請期間が2024年3月31日まであったのにも関わらず、約半分の期間で使い切ってしまい、2023年9月28日に受付終了となりました。

 

結構ギリギリで貰えなかった方も多かったのではないでしょうか。

 

どうせ期間中に建てるならこの補助金は是非活用していただきたいと思います。

 

まず、はじめに今回の「子育てエコホーム支援事業」の対象住宅の概要を見ていきましょう。

 

申請対象のカテゴリとしては
•注文住宅の新築
•新築分譲住宅の購入
•リフォーム
とありますが、この記事では「注文住宅の新築」について書いていきます。

 

対象となる方

①子育て世帯または若者夫婦世帯のいずれかである

「子育て世帯」とは申請時点において、2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯です。
2005年なので今年19歳以下のお子様がいる世帯となります。

若者夫婦世帯とは 申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯です。
こちらはご夫婦のどちらかが今年で41歳以下の方が該当します。

「子育てエコホーム」という事業名ですが、若者夫婦であれば、お子様のいない世帯でも受け取ることができます。

②エコホーム支援事業者と工事請負契約を締結し、住宅を新築する方

こちらは当然ですよね。補助金の受け取り方が
国→工務店→オーナー様という順番でもらえますので、建築をする会社が決まっていなければ当然受けれません。

検討している方は、建てようと思っている会社に「省エネ住宅2024」に登録しているかどうかの確認をして下さい。

 

対象となる新築住宅

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①証明書等により、長期優良住宅に該当することが確認できる
交付額100万円

 

②証明書等により、ZEH住宅に該当することが確認できる
交付額80万円

 

今回はZEHより長期優良住宅の方が交付額が多くなりました。
ここでオーナー様が注意しなければならない事は、今回の補助金は個人で申請をする為、「もし貰えなくても住宅会社に責任を問う事は出来ない」という事です。
あくまで住宅会社は申請のお手伝いをするだけです。
ここが攻略の一番大事なポイントです。

 

長期優良住宅で交付をしてもらおうとした場合、通常よりも申請業務に時間がかかります。
又、外断熱の家は長期優良住宅の取得が難しく、特例で通さなければなりません。
住宅会社任せにせず、その準備は出来ているのか?着工までに何ヶ月かかるのか?などを聞いてきちんと把握をしておいて下さい。

 

③所有者(建築主)自らが居住する

これも当然ですね。賃貸にしたり、店舗や別荘扱いはダメですよ。という事です。

④住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下である

 

こちらもまず問題はないと思いますが、お1人で住まわれる平屋住宅などはもしかした

ら、50㎡を切るような建物もあるかも知れないので、意識して間取りを書いてもらってください。

⑤土砂災害防止法に基づく、土砂災害特別警戒区域又は災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域又は地すべり防止区域と重複する区域に限る)に原則立地しないもの
 

⑥都市再生特別措置法第88条第5項の規定※により、当該住宅に係る届出をした者が同条第3項の規定による勧告に従わなかった旨の公表がされていないもの

 

こちらもこういう規定があるのですが、土砂災害警戒区域でしたら、家はそもそも建たないような土地が多いですし、住宅会社が現場調査と役場調査をしますので該当していたらすぐ分かります。ただ、何かあってからでは遅いので、そんな危ない地域に家を建てるのは考え直していただければと思います。
三重県の土砂災害危険区域のリンクを貼っておきます。

⑦交付申請時、一定以上の出来高の工事完了が確認できる

以下の①②のいずれかの方法で確認します。建築士による証明書が必要です。

いずれか
(選択可) ①基礎工事(杭基礎の場合は杭工事)の完了
②住戸あたりの補助額※1(40~100万円/戸)に総戸数※2を乗じた金額以上の出来高の工事完了建物価格×工事出来高(〇%)≧ 戸当たり補助額(40~100万)×総戸数
※1 建物の性能や立地に応じて40~100万円
※2 戸建住宅:1戸、共同住宅:当該住宅の全住戸数(申請しない住戸を含みます)

 

ちょっとややこしいですね。
簡単に言いますと、基礎工事が完了したら交付申請が出来ると認識しておいて下さい。期間は基礎着工から4〜5週間程が目安です。

 

対象となる期間

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①工事請負契約日の期間

契約期間は問いません。ただし、建築着工​までに契約が締結されている必要があります。

②基礎工事の完了(工事の出来高)

建築着工~交付申請まで(遅くとも2024年12月31日)

③「基礎工事より後の工程の工事」への着手

2023年11月2日以降※
※工事請負契約後に行われる工事であること
2023年11月2日以降に、一般的に基礎工事の次の工程である地上階の柱、または壁の工事等を開始するものが対象となります。

 

こちらもまとめると、
建築工事請負済みで2023年11月2日以降に着工して、基礎工事が完了している物件が対象という事です。
 

補助額

長期優良住宅 1住戸につき100万円

ZEH住宅 1住戸につき80万円

 

先程も書きましたが、今回は長期優良住宅の方が補助額が大きいので、こちらでの交付をお勧めします。

今回、長期優良住宅の方が補助額が大きいのには、地震や台風などの災害対策に加えて、持続可能な住宅ストックの形成と、住宅に関するライフサイクルコストの削減を推し進めていると考えられますので、補助金に関わらず災害対策やライフサイクルコストが軽減できる家づくりをしっかりやっていきましょう。

尚、市街化調整改築や浸水想定区域はそれぞれ半分の交付額しか受け取れません。

 

手続き期間

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交付申請の予約
2024年3月中下旬~予算上限に達するまで(遅くとも2024年11月30日まで)

交付申請期間
2024年3月中下旬 ~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)

 

はい、こちらも攻略に重要な項目です。
今回は交付申請の予約というのが出来ます。
こちらのホームページで今回の予算に対する補助額の割合が見れるのですが、予算額がいっぱいになりそうな時、基礎着工していたら予約が出来ます。
予約して3ヶ月以内に基礎工事が完了し、交付申請したら補助金を受け取れますので、ギリギリの方は是非予約をして下さい。

今回は前回よりも多い2100億円の予算が割り当てられていますが、申請数が前回よりも多いと思われますので、早く無くなる可能性もあります。

 

まとめ

 

ここまで子育てエコホーム支援事業の攻略を書いてきました。
重要な事を以下にまとめます。

•補助金はハウスオーナー様が貰うものなので、もし、受け取れなくても住宅会社に責任はありません。だからこそ、担当者と連携をとって時期の確認、交付申請、受取りまでを把握して下さい。

 

•ZEHに比べて長期優良住宅の方が交付額が多いです。しかし、断熱の工法によっては取得できない場合もありますので、担当者に確認をして下さい。

 

•基礎完了での交付申請が出来ます。ただし、着工していたら予約申請というものが出来ますので、ギリギリの方は予約をするのをおすすめします。補助金の残りの状況はこちらのホームページよりご確認ください。

今回の子育てエコホーム支援事業、受け取って少しでも有利にマイホームを手に入れていただければと思います。

 

この記事が皆様の家づくりのお役に少しでも立てれたら幸いです。

 

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