インフレ対策!太陽光発電導入の投資効果と検討ポイント: 経済的見地からの分析

皆様こんにちわ。

株式会社HARMONYの山本航聡(やまもとこうそう)です。

昨今のインフレの勢いが止まりませんね。

私たちの生活に絶対に切り離せない電気ですが、この電気代の上昇も目を見張るものがありますね。
経済産業省によると標準的な家庭の電気料金の値上げ幅は14〜42%になっているとの事です。

そんな中、この電気代のインフレ対策の為に、

 

「ソーラーはつけた方が得なのか?損なのか?」
「蓄電池はつけた方がいいのか?」
論争に私なりの視点で答えを出したいと思います。

 

まず、今週の記事は太陽光のみをつけた場合。
来週はそれに蓄電池を付けたシュミレーションを書いていこうと思います。

 

という事で、早速見ていきましょう。

シミュレーション条件

•使用する太陽光電池は、弊社が採用している「XSOL 」製

•出力保証が25年ですので、25年で計算。
98%と84.8%の中央値である91%で試算。

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•パワコンは15年保証なので1回の交換。

•10年間の余剰電力の固定買取価格は16円/kWh、11年から25年は10円/kWh

•電気代は中電スマートライフプラン@ホームタイム28.61円/kWhで計算

•実際は2%ずつ毎年電気代は上がりますが、インフレはないものとする。

•電気の自家消費率は30%、余剰電力は70%

※太陽光発電システムの値段が安いと思われる方たくさん見えると思いますが、弊社はグループ会社に建材商社機能を持つLIFEQUARTETがありますので、事実一般的な会社よりはかなりお値打ちになっていると思います。

 

かなり、不利な条件ですが計算していきましょう。
どうなるか楽しみですね。

 

メーカー名:XSOL
型番:XLM108-415X-X10B
モジュール出力(kW):4.98kW
枚数:12
弊社でのお見積もりが、1,050,000円です。

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地点は三重県津市
全面南向き
屋根傾斜が1寸勾配
1年間で6166Kw(100%)発電

日本工業規格. JIS C 8907 太陽光発電システムの発電電力量推定方法(2005)

6166×0.91=5,611kw(25年トータル中央値の年間発電量)

 

5,611kW×0.3=1,683kw(年間自家消費量)
5,611−1,683=3,928kw(年間余剰電力量)

 

1,683×28.61円=48,150円(1年間の自家消費価格)

48,150×25年=1,203,765円(25年間の自家消費価格)

3,928×16円=62,848円(1〜10年目までの年間売電価格)
3,928×10円=39,280円(11〜25年目までの年間売電価格)

 

(62,480円×10年)+(39,280円×15年)
1,214,000円

1,203,765円+1,214,000円=2,417,765円

こちらが「XSOL 」4.98kwで得られる20年間の金額になります。
 

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では、太陽光発電にかかるコストを見ていきましょう。

イニシャルコスト1,050,000円
パワコン交換費用300,000円

1,050,000円+300,000円=1,350,000円

 

2,417,765円−1,350,000円=1,067,765円
の投資効果があります。

 

実際には20年経った後でも発電はしますし、電気代もインフレしていくので、40年住われたとしたらこれの1.5〜2倍くらいの投資効果は見込めそうですね。

 

では、こちらの太陽光発電システムをローンで組んだらどうなるか?を見ていきましょう。

 

最初にかかる1,050,000円を住宅ローンに入れ込んで、35年、金利1%で計算すると194,000円利息でかかります。

 

1,067,765円−194,000円=873,765円

 

ローンを組んでも873,765円の利益となります。
凄いですね。絶対にソーラーはつけた方がいいですね。

 

今ですと各市町村によって違うのですが、補助金の出る自治体もかなりあるので、設置するんであれば、その補助金は是非使ってほしいですね。

 

でも何事にもメリットがあればデメリットもありますので、太陽光発電のデメリットも知っておきましょう。

 

 

デメリット①
新築時以外ではあまりお勧め出来ない。

太陽光のパネルが1枚15kgほど重量があります。
15枚載せると225kgとなり、架台を合わせると軽く300kgを超えてきます。
新築を建てる時に行う構造計算では、ほとんどのケースで太陽光発電を付ける前提で計算をしていないと思います。
ですので、屋根に載せると耐久力、耐震性に問題が生じる可能性があり、特に老朽化した建物などは危険です。どうしても載せたい場合は耐震リフォームとセットで考えなければなりません。ただ、そうすると価格メリットが出にくいので、投資効果として薄くなってしまいます。

 

 

デメリット②
外観のデザインが限られてしまう。

太陽光発電は日照量が一番長い南向きに屋根を流して搭載します。そのため外観デザインが限られてしまいます。
太陽光発電の効率を1番あげようとすると南向きの片流れ5寸勾配という事なんですが、言葉を選ばずにいうとめちゃくちゃ不恰好になります。
デザイン重視の方は要検討ですね。

 

 

デメリット③
上記の理由で東西向きに搭載すると発電量が落ちる。

一般的には南側100、南西96、東西85%の発電量と言われております。
85%でも投資効果は見込めるのですが、せっかく載せるのですから、やっぱり南側に載せたいですよね。
土地の向きやデザインなどトータル的に考慮して選んで下さい。

 

 

デメリット④
天候によって発電量が左右されてしまう。
メーカー性能の最高値である雲一つない快晴が100だとしたら、晴れが70〜80。
雨が40〜60、雨が10〜20%の発電量になります。
雨の日が続く梅雨の時期などは投資効果は特に薄くなりますので、理解しておいてください。

 

更に、太陽光発電は10kw以上になると固定資産税の対象になるのと、全量買取に切り替わるので、10kw未満程メリットが出なくなります。
沢山載せたいという方にはこちらもデメリットになりますね。

その事はブログですごく分かりやすく書いてくれているのでご興味がある方はみて下さい。

 

という事で、今週はここまでにさせていただき来週は同じ条件で9.98kwをつけた場合のシミュレーションと蓄電池をつけた場合のシミュレーションをしたいと思います。

この記事が新築をされる方の参考に少しでもなれば幸いです。

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