北欧コンセプト住宅NONDESIGN-HYGGE-

皆様こんにちは。
株式会社HARMONYの山本航聡(やまもとこうそう)です。

 

今回は先日弊社から発表した北欧のヒュッゲをテーマにしたコンセプト住宅について2週にわたって書かさせていただきます

 

NONDESIGN HYGGE | UNSTANDARD(アンスタンダード)unstandard.jp

 

まず、1週目は開発コンセプトや北欧住宅の歴史やHYGGEについて掘り下げていきます。
お付き合いの程よろしくお願いします。

開発のきっかけ-輸入住宅のはじまり-

画像
 

日本の輸入住宅の歴史は、明治時代にあたる1910年頃に、「あめりか屋」がアメリカから 組立住宅を輸入したのが始まりとされています。

 

カラフルな屋根や瓦が特徴の南欧風住宅から、北欧の輸入住宅を扱うスウェーデンハウスなどが誕生し、それまで日本では在来木造住宅やプレハブ工法が主流でしたが、1974年に建設省(現国土交通省)が北米で一般的な 2×4(ツーバイフォー)工法を告示化されました。

アーリーアメリカンやブリティッシュなどが流行し、その後、日本で輸入住宅が広まったのは、1980年代のこと。
セルコホームがカナダ輸入システム住宅「ザ・ホーム」を販売開始するなど、 様々なハウスメーカーの発展により、輸入住宅ブームが巻き起こります。

そして2,000年代後半頃から日本へとやってきた北欧ブーム。
未だに影を落とさないインテリアや雑貨などの根強いブームが続き、北欧住宅は現在もなお、日本人に人気のあるデザインとなっています。

 

北欧と日本のライフスタイルの共通点

自然の素材感や温もりを大事にした北欧デザインは「木」との相性が抜群です。
温かみのあるアースカラーと自然をモチーフにしたデザインの組み合わせは、飽きが来ることなく長く楽しめるデザインとして日本人に愛されています。
自然の素材感やぬくもりを大切に考えられた北欧デザインは、日本の住宅や「和」との相性も良く、私たちの生活に取り入れやすいのです。
また「職人の手仕事に価値を感じる」「良いものを長く使いたい」という日本人らしい考え方も、北欧と共通する部分です。
日常生活の快適さを追求する北欧スタイルから誕生した家は経年美化を得意とし、長く使える耐久性があります。

 

画像

「くつろぎ空間」への注目度が急上昇

皆さんもご存知の通り、2020年コロナ禍で住まいに大きな変化がありました。

2020年と2021年はInstagramで「おうち時間」というタグのついた投稿が急増したように、おうち時間をいかに楽しむかが重要視されました。

外出できないため、それまでやっていたことを何とか家の中で再現しないといけないという動きがあり、想像以上に家の使い方が変わりました。

1年目はアーリーアダプターの人たちがそういった動きをしていて、一般層にも徐々に広がったのが 2021年。

家の外で行っていたことが家の中に入ってきて、アクティブに楽しむというブームが過ぎ、2022年は癒しやひとりの空間を求める動きにシフトしています。

忙しない変化があって、日常生活がいわゆるニューノーマルな形に変わりました。

家で家族と一緒にいる時間が長く「ひとりでゆっくりする時間が欲しい」という思いが蓄積し、ついに顕在化したのが2022年。

「癒し、くつろぎ、ひとり」を求めInstagram では「くつろぎ空間」のタグが一気に伸びました。

そして2023年、この動きが家づくりにも影響します。 限られた間取りの中で、くつろぎのための専用の設えをするという取り組みをする方が急増。

スタイルはそれぞれ異なりますが、リビングとは別にゆったりしたフリースペー スを設けたり、窓際やリビングの一角に「ヌック」を作ったり、部屋ではなく、壁で仕切られているくつろぐためだけのスペースが人気の仕様となりました。

画像

画像
 

ヒュッゲとは?

デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことを指します。

自宅で食卓を囲みながら、家族や友人など大切な人と一緒に過ごす時間だったり、コーヒーや紅茶を片手に暖炉のまわりでゆったり語り合うひとときなどを表します。

日本語でいうと、「ほっこり」や「まったり」という言葉のニュアンスに近いかもしれません。

北欧はもともと日照量が少ないため、家の中でどう楽しむか?を追求したスローライフを送る人がほとんどです。

「世界で最も幸せな国」ランキングで常に上位にランクインするデ ンマークですが、その理由のひとつは、何気ない日常の中で、ヒュッゲの時間を大切にして、 ちょっとした幸せを感じる瞬間を持つように意識しているからなんですね。

 

画像
 

画像
 

欧米ではすでにカルチャーとして定着

少しでも心地よく、自分らしい時間を過ごすことを重視したそのヒュッゲ的なライフスタイルは、欧米ではすでにカルチャーとして定着しており、日本でも認知度が高まっています。

すでにライフスタイル、料理、インテリア、アートなど、ヒュッゲの名を冠したさまざまなものが市場に溢れ、現代の忙しい毎日を送る日本人にとっても、等身大の居心地のよさを追求した生き方は一時的なブームではなく、このまま定着していく事でしょう。

アフターコロナで、「家を仕事や人間関係で疲れた心や体を癒す場所にしたい。」という現代 のニーズにもピタリと当てはまります。

画像
 

 仕事や子育て、ストレスフルに生きる現代

お金を使って贅沢をすることではなく、好きなことをして心地よく過ごすことで「幸せ」をよりたくさん感じられる。そんなヒュッゲのライフスタイルをもとに開発したのが

「NONDESIGN HYGGE」です。

このコンセプトハウスには忙しく、ストレスフルに生きる現代人に向けた癒しという想いの詰まったメッセージを込めました。

間取りやデザインについてもお見せしたいのですが、今回はここまでにさせていただき、次週は間取りやデザインなどをご紹介していきたいと思います。

続きをみる『「NONDESIGN HYGGE」プランデザインについて』

 

株式会社HARMONY
山本航聡(やまもとこうそう)

HARMONY

無料カタログの取り寄せ・
各種予約やご相談は
お気軽にお問い合わせください