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2021.11.24 Wed
地盤調査で安心を!
地盤調査とは
住宅の基礎や建物の構造がどんなに丈夫であってもその土地の地盤が弱ければ不動沈下などにより、住宅が傾いてしまいます。
地盤調査とは、建物を建てる前に、その土地の地盤の性質・固さを調査することです。
土地を購入した際に、その地盤の強さは、調査しなければわかりません。
地盤調査は、法律で義務付けられておりこの調査により、地盤強度が判明し家を建てても地盤沈下の心配がないか、どのような地盤改良が必要なのかを調べます。
地盤改良とは、建てる家の重さに地盤が耐えられる固さに改良する工事です。
現在の住宅は設備関係1つを取り上げても重量が重くなっている事が多いので、建替の際、以前の家は改良の必要がなくても調査結果によっては改良が必要になる場合があります。
また、基本的に土地を購入する時点では、地盤の強さを把握できません。
近くの土地の地盤が強いとしても実際に調査しないと地盤の正確な強さは、確定できないのです。
では住宅で代表的な3つの地盤調査の方法を紹介します。
地盤調査の種類
スウェーデン式サウンディング試験
最も採用されている地盤調査が。スウェーデン式サウンディング試験です。
略して、SS試験やSWS試験と言われております。
約5~10万円程度の費用が一般的です。
試験の方法は、地盤に鉄の棒を機械で回しながら差し込み、かたさ・ゆるさ・沈み方で、地盤の強さを判定します。
敷地の4隅と中央1箇所の合計5箇所を調査します。
作業時間は約半日程度です。
費用も安いため、数多く採用されています。
注意すべき点としては、地耐力は計測できますが、土質を調査することできません。
そのため、SS試験に土質調査を追加する方法を採用しても良いでしょう。
地質調査をいれても、地盤調査では、安い費用です。
ボーリング試験
最も基本的なのが、ボーリング試験です。
住宅などの小規模からビルやマンションなどの大規模建築まで様々な現場に採用されています。
住宅の場合の費用は約20~30万円程度です。
試験方法は、やぐらを調査ポイントに組み、中空の鋼管を掘削しながら沈めていきます。
鋼管へ打撃を与えて地盤の抵抗値を図りながら、中の土を採取し、そこから土質を確認する試験方法です。
信頼性が高く地耐力と土質を同時に調査することが可能です。
デメリットは、スペースが必要であったり、調査機械が大掛かりなため、費用が高くなります。
表面波探査法
起震器と呼ばれる振動を発生させる装置と、振動を捉える検出器を地面に設置し、地面に発生した振動の伝わる速さで地盤の正確に測る方法です。
費用は約15万円程です。
比較的短時間にて調査することができます。
測定器の設置方法や調査担当者の技量、地中の空洞や埋設物によって、測定結果が左右されやすい点に注意注意が必要な調査方法です。
地盤調査の結果
先ほどお伝えした通り土地を購入する場合、周辺の地盤が強くてもその土地の地盤の正確な強さはわかりません。
また、建て替えや以前家が建っていた土地を購入する場合でも、現在の建物に建てられる地盤であるとは限りません。
もし、地盤調査の結果、判定が悪かった場合は、地盤改良が必要となります。
地盤改良の費用は、約100万円~150万円程度と言われております。
ですので、予備の費用としてこの金額を見込んでおくと良いかもしれません。
家づくりには、家具を新しくしたりなど、なにかとお金が必要になるものですので、予備費という考えを検討しましょう。
もし、地盤改良が必要なかったら、他に費用を回せますので。
それでは、また!
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