2025.11.21 金
手仕事が光る「塗り壁仕上げ」 〜内装仕上げの工程〜
こんにちは。 今月も現場からブログをお届けします。 断熱工事が終わった現場では、いよいよ内装仕上げへと進んでいきます。
今回は、自社が得意としている塗り壁仕上げについてご紹介します。 一般的な住宅ではビニールクロス仕上げが多いですが、当社では塗り壁を標準仕様として採用しています。 調湿性に優れており、質感も柔らかく、住まいに自然素材ならではの温かみを感じられる仕上げです。
⸻ ■ 塗り壁仕上げの工程 塗り壁はただ壁に材料を塗るだけではなく、完成するまでに細かな工程があります。
① 内部養生 床や建具を汚さないよう、ビニール・テープなどでしっかり保護します。
② ボードのジョイント埋め・パテ処理 石膏ボードの継ぎ目やビス頭をパテで埋め、表面を平らに整えます。
③ 乾いたら再度パテ → 研磨 一度では完璧に平らにならないため、乾燥後に再度パテを行い、丁寧に研磨。 ここまでの仕上がりが最終の見栄えに大きく影響します。
④ 仕上げの塗り作業 漆喰材料に近い仕上げ材を使用し、約3mmの厚さで一回塗りします。 コテ跡をあえて残し、ランダムで表情をつけるのが自社のスタイルです。
⸻ 塗り壁は、職人の腕と感性がダイレクトに現れる仕上げ材。 同じ材料でも、コテの動かし方ひとつで仕上がりの表情が変わります。 工事が進むほど家全体に温かさが生まれ、室内の雰囲気がぐっと変わっていくのを感じられる工程です。
次回は、クロス工事についてお届けする予定です。 さらに仕上がりが進み、いよいよ“暮らしの雰囲気”が整ってくるところを紹介できればと思います!

林 大洋
HIROMI HAYASHI





